新しくユニバーサルハウス「マリアの丘」が建てられる、ここ横浜市緑区上山に、アトンメントのフランシスコ女子修道会の修道院が開かれたのは、1962年の3月19日(聖ヨゼフの祝日)の事でした。以来ここでは、「清貧・貞潔・従順」の誓願を立てた多くの姉妹(シスター)達が暮らしていました。
また、1964年4月には、アトンメントの聖母幼稚園を開園して、私たちは、日本の幼い子供たちの教育にも携わってきました。アトンメントのフランシスコ女子修道会は、ローマ・カトリック教会の数ある修道会の一つで、アメリカ・ニューヨーク・ガリスンに本部があります。私たちは、幼児教育を通して、主・イエス・キリストの愛を伝え、人々の平和と喜び、幸せを祈りながら働いて参りました。
2012年3月に幼稚園を閉園するまでの48年の長い歳月の中、約4,000名もの卒園生を巣立たせ、多くの人々に親しまれ、支えられ、上山の景色の一部となっていたように思えます。宗教教育、英語教育などの活動を通しても、数多くの出会いがありました。
ここ上山で、神のみ業が現れ、恵みを沢山受けました。また、困難を乗り越え、自分の様に他の人を大切にする主・イエス・キリストの教えを沢山の人々が生き、心優しく、助け合い、励まし合う場と機会が与えられ、神の国、聖母の丘として美しく、輝いておりました。
株式会社千雅の会長である田中千代美様は、この私たちの輝ける思い出の地でユニバーサルハウス「マリアの丘」をお始めになるにあたって、私たちの大切にしてきた多くの方が祈りを捧げた御聖堂も、心を和ませた豊かな緑も、出来るだけそのままに残して、人を愛し、助け、幸せを祈るアトンメントの精神も引き継いで下さる事を約束されました。
田中千代美会長は、神から特別な恵みを受けて居られるように感じます。助けを必要としている人の為、そして、新しい「マリアの丘」で、ハンディキャップを持つ人の秘められた能力を引き出す為にお始めになる事業を、神は、必ず成功させて下さる事でしょう。多くの人々の支えもあります。神のお力が現れるように聖母マリア様のご保護を祈り、神、主・イエスキリストの祝福と恵みが常にあるよう祈ります。
アトンメントのフランシスコ女子修道会 石崎 えい子