ユニバーサルハウス「マリアの丘」では、人が生まれ持つ基本的な能力の視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚。それらと共に携わる運動感覚や認知感覚を鋭敏にするため、様々な方法により設定した環境で、適度な刺激を与えるための空間、「スヌーズレンルーム」を設置します。スヌーズレンは、脳機能の発達を促し、精神面の安定を図る効果が期待される活動です。オランダの知的障がい者施設で誕生し、福祉大国スウェーデンなどヨーロッパを中心に全世界へと広がり、現在32ヶ国で導入されています。当初対象とされていた知的障がい者だけではなく、身体障がい者、精神障がい者、認知症高齢者、さらに一般の子供から大人までにも効果が見られます。そしてユニバーサルハウス「マリアの丘」では、この最先端の取り組みを東京大学と共に独自の研究で、入居者一人一人の症例に合わせた最も効果的なスヌーズレン・メニューを開発して、提供致します。一人一人の顔や個性が違う様に、例えば、人が何に対してストレスを感じるのかは、その大きさも、脳や身体への影響も、驚くほど個人によって様々です。また、小鳥のさえずりを癒しの音楽と捉える人もいれば、煩わしい騒音だと捉える人がいるように、そのストレスを癒すための効果的な、音や光、香りなども人それぞれです。
スヌーズレンルームには、主に音、光、香の3種類で五感に刺激を与える機器を設置する事が重要です。
代表的な物では、バブルタワー、ウォーターベッド、ボールプール、サイドグロー(光ファイバーの束)、プロジェクター、アロマポット、照明器具類(間接照明、LEDライト)、アルミ製の鏡などがあげられます。写真はイメージです。
また、施設に併設するデイサービスにもスヌーズレンルームを取り入れ、より多くの方々に体験していただく予定です。